天保水滸伝の地
May 3 '19
 千葉県東総地域の国道356号(利根水郷ライン)を走っていると、「天保水滸伝の地」の幟が目に留まりました。そうだ、天保水滸伝の話は多少知っていたし、何しろその主役の一人、笹川繁蔵の身内の子孫が私の会社時代の同僚でもあったのです。この天保水滸伝は浪曲や講談でも有名で、江戸末期の千葉県東総地域を舞台にした笹川繁蔵と飯岡助五郎の二人の侠客の勢力争いがテーマでした。二人とも実在した侠客、博徒の親分です。その「天保水滸伝」の名場面「大利根河原の決闘」は天保15年で、幕府の十手持ちでもあった飯岡助五郎が多くの子分をひきつれ、繁蔵一派に斬り込んだという史実に基づいた物語です。なお、当時の侠客に、私の故郷でもある群馬にこちらも有名な国定忠治(長岡忠次郎)がおりさらに、私の生まれた地には島村伊三郎(町田伊三郎)という侠客もいて、少なからず興味がありました。しかも、国定忠治は私の子供時代の同級生の母親がその長岡家出身と来ているので、なおさら興味深々となります。通りすがりに寄った「天保水滸伝の地」をしばし散策したので紹介します。
 そして昼食時、近くの青柳亭で食べた名物「しじみ丼」がおいしかった。

国道356号(利根水郷ライン)を走っているとこの幟(天保水滸伝の地)が目につく

天保水滸伝遺品館に立ち寄り・・・館長より説明を受ける

当時のそろばんなどの資料を展示

笹川繁蔵などが使用した道中合羽

当時の侠客たちの資料

笹川繁蔵の手配人相書

田中角栄直筆の書・・・有名な「利根の川風・・・」

陣笠と侠客有名鏡

二段目左手に島ノ伊三郎とあり・・・私の生まれた地で懐かしい

笹川繁蔵愛用の膳一式など

「大利根河原、怒涛の対決」の映画ポスター・・・昭和30年代に流行

墓のある延命寺
 

中央が笹川繁蔵碑、左に勢力富五郎の碑、右が平手造酒の墓


笹川繁蔵之勝負石をズームアップ

春日井梅鴬などが寄進・・・市原市鶴舞の出身という

諏訪大神・拝殿・・・笹川繁蔵と関係ある神社です

諏訪大神・本殿・・・大同2年(807年)の創祀という

令和を奉祝の幟

神楽殿・・・十六座神楽(千葉県指定無形民族文化財)が奉納される

笹川繁蔵ゆかりの奉納相撲が今もある・・・夏巡業で出羽海部屋がここを使う

野見宿禰命碑の由来・・・笹川繁蔵は元力士であり、この碑を建立

上州上野の国定忠治の名前も

三波春夫の詩が刻まれた「天保水滸伝130周年記念碑」
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