自作パソコン12号機構築
Nov. 2 '16
 久しぶりに構築した自作パソコン12号機です。今回構築した12号機は今まで使っていた自作パソコン9号リフレッシュ機とほぼ同等の性能を持つパソコンで、CPUは コードネーム「Broadwell-E」 世代となるIntel® Core™ i7-6800K Processor (15M Cache, up to 3.60 GHz)を採用。マザーボードはこれに対応するASUS X99-Deluxe を用いました。そして、メモリはこのマザーボードのX99 Expressチップセットに対応するDDR4 PC4-17000 を32GBを積みました。構築にあたって、PCケース、電源、HDDは以前のパーツを転用していますが、それ以外のメインパーツ(CPU、マザーボード、メモリSSDなど)はすべて新品を選択しました。そして、興味のあったM.2 SSDもようやく使うことになり、楽しみながらのパソコン新構築です。このM.2 SSDはここ1、2年で話題となってきたストレージの一部で、今回はM.2 2280 PCIe3.0 x4 NVMe接続で128GB容量のM.2 SSD(Samsung製)を取り付けてみました。パソコンストレージはHDDの時代からSSDに代わりさらに、このM.2 SSDが採用されてきています。最近ではM.2 SSDの多くのタイプが沢山上梓されてきており、これからの数年でストレージの主役になるかもしれません。今回取り付けたM.2 SSDは最初、PCIe3.0 x16 スロットに接続して起動しましたが、BIOSなどでは認識するもののどうしてもフォーマットが出来ずこの接続を止めました。そこで、今度はマザーボードのサイドにあるM.2 スロット(ソケット3)に接続して起動したところ、M.2 SSDとして認識し、NTFSのフォーマットになっていました。そこで早速、ベンチマークテストを実施したところ、驚くような値が得られてまさに自己満足、実際にこのM.2 SSDドライブに作業ファイルを入れていくつかのアプリケーションソフトで動作したところ、これも今までにない速さを体感できました。なお、、M.2 SSDのインターフェースにはSATA3(6Gb/s)とPCI Express接続(10~32Gb/s)の2種類があり、インタフェースにPCI Expressを採用すると理論上の最大転送速度を大幅にアップできます。それに対して、SATA3(6Gb/s)の接続の場合はいくらM.2 SSDの性能が高速になったとしても、その恩恵は6Gb/sまでの頭打ちです。

  ’16.11.20. 追記 
  10年来使用しているRAW写真の現像・レタッチソフト、SILKYPIX Developer Studio Pro 7 がどうしたことか、ダウンロード版をインストールしていざ立ち上げようとすると「・・・が動作を停止しました・・・」と出て、うまく起動できません。当方のお気に入りのアプリケーションソフトでしたので、何とか普通に立ち上げて使いたかったのです。ソフトメーカーから指示されていくつかの対処方法を試しましたが、立ち上がったりまたすぐに立ち上がらなくなったりを繰り返して何日もこの現象に対応してきました。ユーザーアカウントの再設定やらWindows 10 の再インストールなど何回かトライしましたが、この症状を解決することはできませんでした。まさか、私の最新の自作パソコンが影響しているのか、まで考えてしまいました。そんなことを繰り返している中で、Windows 10 のクリーンインストールの時、今回せっかく取り付けた超高速ストレージであるM.2 SSDをインストールデスクとして使うことを試みたのです。その結果、通常のSSDにインストールした時と極端な性能差は感じられませんでしたが、やはりインストール時などの操作ではかなり早いな、という印象です。一日にWindows 10 の修復インストールさらに、クリーンインストールなど何回も行うという、今までにないハードなパソコンいじりをしてしまいましたが、これもSILKYPIX Developer Studio Pro 7 を何とかこの自作パソコンで使いたかったからです。なお、SILKYPIX Developer Studio Pro 7 を別の自作パソコンでインストールし使っていますが、なんの問題もなく立ち上がり、今まで通り普通に活躍しています。今回のこの症状には、何かマジックがかかっているような印象を受けて不思議でたまりません。

自作パソコン12号機構築・・・電源の取り付け(ケーブルは背面に)

マザーボード(ASUS X99-Deluxe)と右に、CPU(Core i7-6800K)

CPUとメモリーを取り付け

CPUクーラーの取り付け

ビデオカード、SSD、HDD等を取り付けて自作パソコン12号機が完成

M.2 SSD(2280タイプ)・・・ここ1、2年話題となったパーツです

M.2 SSD 2280タイプを取り付け・・・インターフェイスはM.2 Socket 3 (Support PCIE SSD)

自作パソコン12号機構築の構成
 種別 メーカー名 製品名 価格 購入先
CPU Intel Intel® Core™ i7-6800K Processor
             (15M Cache, up to 3.60 GHz))

・ソケット形状; LGA2011 v3  
・コア数:6/12スレッド
・動作クロック(周波数) 3.40GHz ターボブースト時最大3.6GHz
・3次キャッシュ(L3) 15MB
・命令セット; 64Bit
・Max TDP; 140W
・メモリーの種類; DDR4 2400/2133
・プロセッサー・グラフィックス;None

38340.- じゃんぱら
CPUクーラー  Thermalright  SilverArrow IB-E Extreme

・Intel対応ソケット; LGA2011/1366/115x/775
・材質; アルミ製ヒートシンク
・銅製ニッケルメッキヒートパイプ(6mm径・8本)
・ヒートシンク寸法; 154-103-163mm
・冷却ファン寸法; 152-140-26.5mm (TY-143x2)
・回転数; 600~2500rpm
・風量; 31.4~130CMF
   
9698.-  ツクモ
マザーボード ASUS製 ASUSX99-DELUXE X99/LGA2011-v3(DDR4)/M.2(x4)/SATA Express/11ac無線LAN/ATX

・CPU:Intel Socket 2011-v3 Core i7 Processors
・チップセット:Intel X99
・対応メモリ: 8 x DIMM, Max. 64GB, DDR4 3200(O.C.)/3000(O.C.)/2800(O.C.)/2666(O.C.)/2400(O.C.)/2133 MHz Non-ECC, Un-buffered Memory
・マルチGPU対応: Supports NVIDIA® Quad-GPU SLI™ Technology Supports NVIDIA® 3-Way SLI™ Technology
・拡張スロット: 40-Lane CPU-
5 x PCIe 3.0/2.0 x16 (x16, x16/x16, x16/x16/x8, x8/x8/x16/x8, x8/x8/x8/x8/x8 mode) *1
1 x PCIe 2.0 x4 (max at x4 mode) *2
28-Lane CPU-
3 x PCIe 3.0/2.0 x16 (x16, x16/x8, x8/x8/x8)
2 x PCIe 2.0 x16 (x1 mode)
1 x PCIe 2.0 x4 (max at x4 mode)
・ストレージ機能:New Intel® Core™ i7 Processors :
1 x M.2 Socket 3, , with vertical M Key design, type 2242/2260/2280 storage devices support (Support PCIE SSD only)
Intel® X99 chipset :
1 x SATA Express port, , compatible with 2 x SATA 6.0 Gb/s ports
8 x SATA 6Gb/s port(s), *3, Support Raid 0, 1, 5, 10
Supports Intel® Smart Response Technology, Intel® Rapid Recovery Technology ASMedia® SATA Express controller :
1 x SATA Express port, , compatible with 2 x SATA 6.0 Gb/s ports
・LAN機能:Intel® I218V,1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×1Intel® I211-AT, 1 x 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T LAN
Dual Gigabit LAN controllers- 802.3az Energy Efficient Ethernet (EEE) applianceSupport Teaming Technology ASUS Turbo LAN Utility
・無線機能:Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
・Bluetooth機能:Bluetooth V4.0
・オーディオ機能:Realtek® ALC1150 8-Channel High Definition Audio CODEC featuring Crystal Sound 2
・USB: 【Intel X99chipset】
      5 x USB 3.0/2.0 port(s) (4 at mid-board)
      8 x USB 2.0/1.1 port(s) (4 at back panel, ,4 atmid-board)
        【ASMedia USB 3.0 controller】
      5 x USB 3.0/2.0 port(s) (5 at back panel, )
・バックパネルインターフェース: 2 x LAN (RJ45) port(s)
10 x USB 3.0 (blue)
2 x USB 2.0
1 x Optical S/PDIF out
5 x Audio jack(s)
1 x USB BIOS Flashback Button(s)
1 x ASUS Wi-Fi GO! module (Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac and Bluetooth v4.0
・対応OS:・Windows 10 (32/64-bit)
・フォームファクター:ATX

35340.- じゃんぱら
メモリ Crucial CT2K8G4DFD8213  (288Pin DDR4-2133 8GB 2枚組)
                 
・実装メモリ(RAM) 合計 16GB
・規格:PC4-17000   CL=15
・メモリ4GB×4 計16GB
・動作クロック: 2133MHz   
・モジュール: 288 long-DIMM
・X99プラットフォーム(Haswell-E)向けに最適のメモリ
  
12530.- あきばおー
ビデオカード  ASUS製  ASUS GTX950-2G

・GPU; NVIDIA GeForce GTX 950 搭載
・搭載メモリ; GDDR5 SDRAM 2GB
・メモリバス; 128bit   
・ビデオメモリ; GDDR5 2,048MB
・コアクロック; 1026MHz
・メモリクロック; 6610MHz
・PCI-Express x16 3.0対応 HDMI×1 (HDMI 2.0) DVI(DVI-I×1)
DisplayPort×1
・中古品

14340.-  じゃんぱら 
ストレージ 
[SSD]
Sumsung








[HDD]
Seagate








[M.2SSD]
Sumsung




Samsung SSD 850 EVO シリーズ MZ-75E500B/IT

・SATA (6Gb/s) ※SATA 3Gb/s およびSATA 1.5Gb/s 互換
・搭載フラッシュメモリー Samsung V‐NAND
・読み取り速度(MB/s):540 書き込み速度   (MB/s):520
・Trim、NCQ、S.M.A.R.T.の各コマンドに対応

Barracuda 7200.11 ST3750330AS
・SerialATA2  3Gb/s  NCQ 
・750GB×2=1、500GB(1.5TB)
・7200rpm / 32MB cache
・HDCP対応

Seagate 3.5インチ ST3000DM001 1TBプラッタ採用
・SerialATA3  6Gb/s  NCQ 
・3、000GB(3.0TB)
・7200rpm / 64MB cache
・HDCP対応

SAMSUNG MZVPV256HDGL-00000 NVMe 256GB M.2 2280
・インターフェイス:M.2 2280 PCIe3.0 Gen3 x4 接続
・使用フラッシュ:Samsung MLC
・サイズ: 80.0mm x 22.0mm x 3.73mm
・データ転送速度は最大リード2260 MB/s、最大ライトは1600 MB/s
・NVMeテクノロジー対応で高速化: 最大64K個のキューに対応し、AHCIの32個に比べ2000倍と大幅に増加。マルチタスク時のランダムアクセスに強い
・別売のM2P4Aを使用すれば、PCIe x4,x8,x16スロットでも使用可能
・OSはWin8.1とWin10が対応済
   (インストールデスクとして)

16617.-





11500.-





10355.-






12500.-




 

ワールドファースト




Faith Internet Shop




アマゾン






Yahoo!オークション






BD/DVD/CDドライブ
パイオニア BDR-209BK/WS2  (Windows10対応)

・BD-R16倍速書込。AVCREC、CPRM対応。
・書込みスペック: BD-R×16、 DL×14、BD-RE/ DL×2、DVD-RAM×5、DVD±R×16、
・DVD±R DL×8、DVD-RW×6、DVD+RW×8、CD-R×40、CD-RW×24
・読出しスペック: BD-ROM/R×12、BD-ROM/R DL×8、BD-R LTH×8、BD-RE×10、
・BD-RE DL×6、DVD-RAM×5、DVD-ROM/±R×16、DVD±R DL×12、
・ DVD±RW×12、CD-ROM/R×40、CD-RW×24
・バンドルソフト: サイバーリンク】Windows10対応※要アップデート

8700.- アマゾン
PCケース Corsair CC8001DW (フルタワー)

・対応規格 :E-ATX、ATX、Micro ATX
・主素材:アルミニウム+スチール
・5.25インチベイ×5
・3.5インチホットスワップベイ×5
・3.5インチシャドウベイ×2
・拡張スロット×7
・ケースファン:3基(140×140×25mm 約1000rpm)

32970.- PC DEPOT
リーダー/ライター  Buffalo  BSCR09U3WH

・USB3.0に対応した超高速のカードリーダー/ライター
・6種類のメディアに対応。SDXC UHS-Iやメモリースティック PRO-HG duo、コンパクトフラッシュなど
・5インチベイ用小物ケースにセットして使う
 
2500.-  アマゾン 
電源 オウルテック
SS-750KM3S

・80PLUS GOLD認証、電圧安定コネクタモジュール、フルモジュールケーブル
・ハイブリッド・サイレントファンコントロール ・RoHS指令準拠
・一次側・二次側共に日本メーカ制105℃コンデンサ
・山洋電気製・静音12cm冷却ファン  OTP搭載
・MTBF(平均故障間隔):100,000時間(25℃環境、冷却FANを除く)

22284.- アマゾン
OS Microsoft Windows 10 Pro にアップグレード
ヤフーオークション

液晶ディスプレイ
BenQ Japan 27型LCDワイドモニター GW2760HS(ノングレア・・・非光沢)

・Eye-careディスプレイ(フリッカーフリー)
・解像度1920×1080ドット
・入力端子 ミニD-Sub15ピン/DVI-D(HDCP対応)
             /HDMI
・輝度300CD/㎡  
・コントラスト比3000:1 (DCR:2000万:1 )
・応答速度12ms(GTG 4ms)
・ 視野角左右178度 上下178度

23800.-
イートレンド
PCスピーカー  オンキョー  GX-77M

・形式 アンプ内臓2ウエイ・バスレフ型
・定格周波数範囲 40~100KHz
・最大出力 15W+15W(4Ω)

17000.-  ECカレントネット通販 
その他    キーボード、マウスはロジクール品 10000.- ネットショップ

ASUS UEFI BIOS Utility等の画面
 ASUS X99-PRO はCPUにIntel Core i7-5820Kを使うために採用しました。このマザーボードではメモリにDDR4 PC4-17000 タイプが必要で、DDR3との互換性はありません。なお、ASUS X99-PRO のAI Suite 3ではCPUファン+ケースファンを細かく設定できる「Fan Xpert 3」機能やOCの設定と安定性を高めた機能などが搭載されています。また、UEFIのアップデートなども一括で対応可能。

UEFI BIOS Utility-EZ Mode画面

UEFI BIOS-Advanced Mode のメイン画面・・・BIOSバージョンは3101

UEFI BIOS-Monitor Mode(1)

UEFI BIOS-Monitor Mode(2)

UEFI BIOS-Monitor Mode(3)

UEFI BIOS-Boot Mode(1)

UEFI BIOS-Boot Mode(2)

UEFI BIOS-Boot Mode(3)・・・起動ディスクはSamsung SSD 500G とした

ベンチマーク結果
OS: Windows 10 (64bit) ・・・CrystalDiskMark5

 SSD と M.2 SSD のReadとWrirteの値を比較すると、M.2 SSDが一部の数値で大きな値を示した。この値が実用上、どの程度の差になるのかはまだ確認はしていないが数値だけを比較するとため息が出つほどの差を感じます。今回はM.2 SSD 256GB を選んでインストールデスクとして使う予定でした。が、実際インストールデスクとした時、どうもWindows 10 自体の動きが思うように安定せず、従来の2.5インチSSD(500GB SATA3)に戻しています。 時間もないので、何が原因かは今のところつかめていません。

   追記
 M.2 SSD が安定したので、このM.2 SSD 256GB をインストールデスクとして使ってみました。その結果は通常のSSDと比較して格段にWindows 10 Pro が高速になったという印象はありませんが、先にも書いたとおりアプリケーションソフトのインストール時などでは相当早くなったな・・という感じです。

  2.5インチSSD(500GB SATA3)-(Samsungo製)      M.2 SSD(256GB)PCIe3.0 x4 NVMe接続(Samsung製)
 

CPUID HW モニター画面・・・パソコンの使用条件や起動時間の経過によって変化する
 

回線速度
 今回、新構築した12号機の回線速度を計ってみると、今までにないような速度が得られて驚いています。もちろん、回線速度はパソコン環境だけではなく、回線環境の影響が大きいわけですが、それにしても上下の回線速度が700~900Mbpsと計測されたのは今までにないことでした。なお、契約回線は下り最大2Gbpsの超高速回線をうたうNURO光です

NURO オリジナル通信速度サイトで測定

IIJmio IPv6スピードテスト                  RBB speed test      
 

M.2 SSD の設定
 新構築した12号機にM.2 SSDを初めて取り付けましたが、Windows 10 起動後のエクスプローラーを見てもこのM.2 SSDが見当たりません。そこで、以下のような操作でM.2 SSDが認識できたので、簡単にその操作手順を記しました。

マークを右クリックで「ディスク管理」を選択        「未割り当て」部分上で右クリック                                
        

「新しいシンプルボリューム」をクリック                  「次へ」で進む               
 

この条件で「次へ」で進む 「完了」をクリックして終わる・・・これでエクスプローラーで認識された
 

      M.2 SSDのCrystalDiskInfoを見る         「ディスクの初期化」画面・・・最初に実行する